エロ有注意! 前回の続き物です















「……は」



(ここは……?)



上体を起こして周囲を見回す。しかし、蜜蜂が事態を理解し終わる前に、声が響いた。




「起きたか、蜜蜂」




慌てて後ろを振り向くと、そこには蟷螂が座っていた。




「! 蟷螂さん……どうしてここに?」
「ここは私の家だが」

「え」




ならば正しい質問は、どうして自分がここに、だ。




「ど、どうして僕は」
「気を失ってしまったからな……覚えてないのか?」
「!」





思い出した。
そうだ――自分は最終訓練に合格して、頭領に。




頭領に。





「なったん、だ」
「ああ……良かったな」



「蟷螂さんっ」




蜜蜂は笑顔で蟷螂に抱きついた。勢い余って蟷螂は蜜蜂に組み敷かれる形になる。
何だかデジャヴを感じる蟷螂。





「なりましたよ!」
「……わかっているから、どいてくれ蜜蜂」
「嫌です」
「?」




そんな答えが返ってくるとは思っていなかった蟷螂は、思わず首を傾げる。




「好きです、蟷螂さん」
「私も好きだから、どいてくれ」
「……それってどの好きですか?」
「……?」




再び首を傾げる蟷螂。




「仲間として」
「………………」





蜜蜂は少しだけ沈黙した後、逃げられない蟷螂に向かって口付けを落とした。
流石に二回目とあって蟷螂は抵抗を試みるけれど――如何せん元の体格が違う。
敵ならば自身の忍法で撃退も出来たけれど、蜜蜂を殺すわけにもいかない。
そんなわけで蟷螂は、二度目の濃厚な接吻を喰らうことになる。




「は……ぁ」





ようやく唇を離した蜜蜂は、何故だか泣きそうだった。





「蟷螂さん言ってたじゃないですか」
「な……にが」
「頭領になれたら、付き合ってくれるって」
「……?」




覚えがない――




「……言っ、たか?」
「言いましたよ……それに僕だけされるのは不公平です」
「あ、れは訓……練、で」
「でも不公平です!」




そうだろうか。頭が上手く回らない。





「ん…………っ」




首筋に僅かな刺激が走る。
暖かい感触が、這う様に下りてきて鎖骨を舐めた。




蜜蜂は片手で蟷螂を固定したまま、下肢へと手を伸ばし、既に熱を帯びている性器に触れる。





「……ぅ……っあ!」





反射的に反った背の下に、蜜蜂は手を滑り込ませ、支えるようにしながら口の中に胸の突起を含んだ。
その間も右手は休むことなく性器を扱い続ける。





両手の拘束が外れた今――しかし蟷螂に、抵抗する余裕はなかった。





「蟷螂さん、行きますよ」





何を、と問う前に。





「や……っく……!?」






突然の異物感に苦しそうな声が漏れる。
それを慮るように舌を絡ませる蜜蜂。
卑猥な水音が響いて、蟷螂は顔を更に赤らめた。



「あ……ぅ……」


自分の中で、蜜蜂の指が動き回る様が分かった。
同時に、鈍痛が徐々に徐々に快楽へと移行していく。




「もうどろどろだ」
「……っ」
「感じてるんですね」




それは辱める為というよりは、素直に嬉しそうな声音だったけれど――
蟷螂にはそんな事は関係がなく、ただただ羞恥心を増加させるだけだった。




「は……ぁ、っん」




それでも身体は従順に、快楽に身を任せようとしている。




「ぃ……っ」



指が更に挿入された。二本の異物が、てんでばらばらに内部を刺激して――




「っ……あ…!」





その内の一つに、敏感に反応する蟷螂。
それを目ざとく見つけた蜜蜂は、同じ場所を更に突いた。




「ここがいいんですか?」
「ぁ……っん」




しかしそこで一旦止めて、焦らすように別の所を刺激し始める。
もどかしい思いが蟷螂の中に充満してきた。



「やぁ……っ」



「どうしました?」




惚けた様にそう言うと、指をかき混ぜ続ける蜜蜂。





「や……みつ……ばちっ」





蟷螂は弱弱しく、蜜蜂の手に触れた。
蜜蜂はそれを見て、嬉しそうに笑うと、指を抜く。





「挿れますよ」






そして先程まで指で刺激し続けていた穴に、自身を差し込んだ。





「っあ…………ん!」





比べ物にならない異物感――苦痛に顔をゆがめる蟷螂。




「や、……あっ」





しかし、先程と同じく――それは激しい快楽に変わって。

「ぁあ……っ!」
「っ……蟷螂、さん……」





いっていいですよ。
その言葉に誘発されるよう、蟷螂は果てた。





* * *





「仲間として、じゃなくて――いえ、勿論仲間としてもなんですけど」

腕の中にいる蟷螂に、優しく口付けつつ蜜蜂は呟く。

「僕の好き、はこういう好きなんですよ?」




* * *








「み、蜜蜂」



顔を赤くしている蟷螂さんが可愛いなあと思っていたら。





「つまり、性的に好きだと言う意味か……?」




思わず僕は、本気で泣きました。