闇夜の中に走り続ける影。
それが人だと気づくのにさしては時間が掛からなかった。



「ん?なんだぁ?」



夜町角を歩いていた蝶々はそれを少し不振に思いながら、その影が出てきた角に近づいてみる



と、感じる血の匂い




「!?」




まさかと思い、急いで角を曲がる……



そこにあるのは血だまりの中で転がっている男…



「おいっ!大丈夫かよ!」



慌てて近づくが、


動かない、体


その身体はすでに温度を失っていた







「嘘だろ…死んでる…」








「生きてるよん」



「川獺どの!!ふりー!ふりー!!(汗」 



「あっ。わりっ」


「いいから!死んでてくれよ!これサスペンスなんだから!」


「忘れてた」


「何で!?ちょっ、これ一回止めた方がいいだろ!」


「あ〜だよな〜」



「なんで他人事!?」 








しばらくおまちください









そうして始まる悲劇と愛と友情のサスペンス――




「すでに喜劇だよこれ!てかどんだけ続けるつもりだ!」




あ。犯人は第一発見者でいいですもう




「終わる気満々だったーー!!」