「――殺人事件?」
「ええ……薩摩だ、そうです」
場所は薩摩。
閑静な温泉宿に忍び寄る魔の手――
操作を始めた刑事・蝶々は、知らぬ間に犯人の意図に絡めとられていく――
何者かを嘲笑うかのように見立てられた遺体。
不審な行動をとる関係者達。
困難を極める捜査を続ける蝶々の前に現れたのは謎の女・鴛鴦。
不吉な予言を与えられつつも犯人を捜し続ける蝶々は、ふとしたきっかけで事件の全容を知ることとなる。
絡み合う登場人物達の思惑。
功名にしくまれたトリック。
サスペンスの最高傑作と言うに値する、至高の美。